zipp 404 nsw インプレ

インプレの前に、まず購入段階で303と404どちらにするか?非常に迷いました。
使い道は、富士チャレの牽引と、クリテリウムのレースと牽引。
クリンチャーなので、まず重量面の問題。
普段使いできそうな303か?
どうせ買うなら、登りを捨て平坦専用に特化した404か?

何g重くなると、どの位登りが遅くなるのか?
感覚ではなく、実際のタイムへの影響をネットで検索する日々。
リム重量による影響は、何グラムでどうタイムに影響するのか?

FLO Cycling – 大論争 – 空気抵抗対重量
結論は、ヒルクライムにおいて、ホイールの重量は、(計算では重量ではなく重力)ほぼ影響はないんじゃないか?
という結論にいきつきました。

http://flocycling.blogspot.jp/2017/04/flo-cycling_65.html

富士ヒルクライム24kmで、1kgの重量増でタイムは約1分遅くなります。
http://www.electricsheep.co.jp/hc/
zipp404と303では、重量差130g。計算上のタイム差は、わずか13秒ということになります。
風向きを考慮した場合は、むしろ404の方が速い場合も十分ありえるという
結論でした。(赤い囲みは8%の勾配で時速20kmで走った場合のキリシウムとの比較)
fuji hill2
巡航している場合いには、1つの物体、塊として計算されて、
体重の1kgとホイルの1kgは等価のようです。(動いている状態)
加速の時だけに、重量が影響されるようです。
(登りでは、常に加速してるじゃないか?では、無いようです。等速巡行なら加速ではない。)
むしろ速度の上昇に伴う、空の抵抗方が重要。加速減がない巡行場合は、入力した力が逃げない固いホイルの方が効率がいい。

最近の傾向として、メーカー、チーム共に、エアロに力を入れだしてる気もする。
ツールの山岳TTで、フルームがTTバイクを使用して優勝。
富士ヒルクライムも2kgのゴキソが制している。

それでは、やっとインプレです。
zipp404nswに初めて乗った時の感想。
固っ!!boraよりスポーク数も多いし、リムも硬いんじゃないかと思います。
やはりクリンチャーなので出足が鈍い、風で振られる、ブレーキ利かないしうるさい。磁石のハブって?
フリーとかうたって普通にラチェット音なってますが!?
これどうなの?みたいな(^^ BORA50チューブラーの方が上か?
しかし、4年間、何十回も通っている勾配6%、4.23kmのヒルクライムにおいて、なんと歴代2番目の記録が出ました。
怪我の後なのでパワーが出ていないながらの記録。(怪我前よりワットで約8%低いです。)まだ血が滲んでます。
自分の中で、購入する前の理論が証明されて、高い投資が無駄にならずホットしました。
3あ無題

平地の西湖周回TTも、歴代1番でした。
エアロヘルメットではなかったし、8月なので、暑いし風もあったので、もうちょっと詰めれそうです。
西湖も何回も単独TTしていて、BORA50、35、レーゼロカーボンの記録をあっさり抜きました。

404nswが約7秒速かったです。平均時速38kmで、たった7秒!!
30マンで7秒買いました!! 
それでも約10kmを平均時速38kmなので70mほど違います。
無題saiko

前でも書いてますが、固いホイルです。BORA50に比べ1.3倍(当社比)
そして、やはり風にあおられます。BORA50より明らかに前輪が振られます。
春先の富士山1周は使いたくないですね。下りは怖いです。
ブレーキは、最初ものすごいジャーーという音がしていたのですが、
だんだん表面のクリアが取れたのか、静かになってきました。
ブレーキは、カンパ系の方が上。
利きだしが強く、握り込むにつれ同じだけの安定した制動力を発揮する
カンパ系に比べ、
zippのnswは、利きだしが弱く、握り込むに従い制動力が立ち上がります。
なので、握り込みながら常に制動力の加減をコントロールしなければなりません。正直毎回疲れます。(だんだんフィーリングが良くなって初期で利きだしてます。)
なので、ディスクブレーキのようなカンパ系と、ドラムブレーキのようなzipp
という感じでしょうか?ドライではそう思います。
(この時点では、ブレーキの当たりが付いていませんでした。)

それとnswの磁石でラチェットがカット?
最初は普通にラチェット音が鳴ってます。『えっ』普通じゃん?と思っていましたが、
ラチェットと切り離されてるんじゃなくて、
いままでのラチェットはドラムブレーキのように抵抗になっていた。
『我々の新しいハブは、マグネットにより解放される。とあります。』
分解して理解しましたが、回転する→かみ合わせがズレる→磁石でくっ付くき噛みあう→
という新しいラチェット機能です。
Chris King R45 のハブの動画説明ですが、ほぼ同じで、こちらはバネで押していますが、
nsw は、磁力で寄せています。バネで押す。磁石で引っ張るの違いです。

(後述、乗り出し200km後~)ここから本当の実力を発揮しだします。

リヤハブの余計なグリスが取れたのか、
下りは恐ろしい速さです。今までの普通に下ってきた峠の下りも恐怖感さえ覚えます。
もうやめてってくらい。70kmかと80kmになってしまい。車とか動物がでてきたらと思うと。
カーボンクリンチャーなので、ブレーキをかけっぱなしと言う訳にいかず。
仲間と行ったら、下りの速度が合いません。
ホイルが硬いので跳ねて振動を拾いながら、無音で突っ走て行きます。
60ディープなので伸びるし、風で煽られます。(それでも旧BORA50よりマシですが)
で、ブレーキの初期がBORAより弱いので、ゾクッとします。

初期が弱いのでブレーキを握ってる時間が長いですね。
この地域は坂が多いので、普段使いは厳しい感じです。疲れます。
資金の関係で、同じカーボンリムのレーゼロカーボンのタイムを上回るようなら、
レーゼロカーボンをヤフオク行きと思っていましたが、やはり残そうかと。

(更に200km走って、走行距離400kmk~)
富士スピードウェイの下りで、試走しましたが、圧倒的に下りが速く、集団の横を単独で走っても
抜けます。下りは集団と同じ速度がでます。
ストレートもほとんど漕がないで集団後方をキープできました。

ブレーキも凸凹が削れてきたのか、掛けた時の、初期の食いつきが格段に良くなってきました。
シュッという感じで、食いつき。その後の握り込む加減で制動力が変化する為、
下りコーナーなどは、ブレーキで路面に対してのタイヤ接地圧力を微妙にコントロールすることができます。素晴らしいです。
カンパ系は、初期の制動が良く、その後の制動力は0か1ですね。
それが、コーナー中に安定してブレーキ力をコントロールできます。ブレーキ好きならこれだけで買いです。
(僕はミニバイクレサーだったんで(^^) 乗る度に戦闘力が上がっていく気がします。
雨の富士チャレ100km走りましたけど、確かに晴れよりは効かないんですが、
カンパ系みたいにかけ始めが効かないということは、ないです。カンパのカーボンリムは、水をはじく間にリムを5cm~10cmすべり
これが、自分の想像より進んでしまい焦るんのですが。
nswはブレーキ面の溝が、水を排水するので効き始めが早いです。新型のBORA50で大磯クリテリウムでブレーキで怖い思いをしましたが、
zipp nswでは大丈夫でした。
一つの問題が!!レースが終わってホイールの中に水が100cc位入ってた(;´∀`)
レース終盤90km位の時から下りの伸びが無くなったな?と思ったんです。
最初は集団を、単独で抜けるほどの恐ろしい伸びを見せていたのですが、だんだん集団と自分が同じになってきて、
あれ?みたいな。
IMG_4167

それと普段レーゼロ履いている人が、『硬ッ。振動が強すぎてムリだわ』という寂しいインプレを貰いました|д゚)

更に600km~
このホイール多分最強。値段なりの価値がありますね。慣れとは恐ろしいもので硬さも慣れました。
他のハブが進まね~と感じてきました。
リムが重いんですが、登りもホイールの剛性が高いので、力が逃げずにグイグイ登ります。
ダンシングのフィーリングもいい。
下りはもちろん世界最速間違いない。
ブレーキもコントロール性が非常に高く、効きもまったく不満なしで、フィーリングが気持ちいい。
クリンチャー、ディープホイールにの為に、出足の軽快感さだけは無いのですが、気にしなければ、最強です。
さらに弱点である振動対策の為にラテックスチューブを導入しました。
nswのブレーキリムが他のカーボンホイールより硬く強そうなので、大丈夫かも?富士山1周は大丈夫です。
リム重量が50g違うだけで大分軽快になりました。
細かい振動もいなす感じになり、スピードもまた伸びたかな?と思います。
更に最強ホイールになってしまいました。下りはとんでもない速さになってます。

gokiso対nsw
下りはどちらが速いのか?同じくらいかなー?gokisoの方が振動がない。zippは58mmハイトで互角か?
平地は、zippがもともと得意とするところで、横風の影響も最小限。404は58mmのハイトだしnswの方が速いでしょう。
登りもnswでしょう。400gの軽さと、硬いホイールなのでダンシングでも撚れないし、硬さから無駄な力の逃げがなく進みます。
ブレーキは、カーボンホイール全部の中でもnswが最高。
https://www.youtube.com/watch?v=yf2mRcNvxf8
4分30秒位で写ってますが、あまり漕いでないのがバレます。
11
https://www.youtube.com/watch?v=I1aOYNydHI0
ZIPPの新旧ホイール(ZIPP 404 NSWと2009 ZIPP 404)を用いた実験結果紹介の動画です。風向きが正面からの場合は大差がありませんが、風向きが変わると(特にヨー角が10~15度の間と-10~-15度の間とでは)、新型ホイールの方が必要パワーが低下しています。

クリックすると拡大できます。
img_4968

404nswシリーズにチューブレスが新たに発売されましたが、
リム重量とチューブレスタイヤの重さから、クリンチャー+Tubolitoチューブの方が速いという
考えに至りました。

マビックのUSTが登場して、チューブレスが注目を浴びています。
チューブレスの振動の少なさや、路面の抵抗において、クリンチャが不利なのは、
否めません。
それは、単純に100gのチューブが入り、エアーの容積が少ないからです。
対してチューブレスの弱点は、複雑なリム構造に加えタイヤが重くもっさりします。
お勧めのTubolitoチューブは、チューブのみ33g。
通常のチューブより、片側70gの軽量化が可能ですし、エアー容量が稼げますので、
振動も少なく、軽くまるで違うホイールになります。
またクリンチャータイヤ自体も軽いですし、シャッキリとした走行感になります。

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