ある業界の話

チームの方と、バーベキューをしました。
普段あまり乗らない方や、小学生、奥様方とゆっくり40km。
(40kmって意外と走ってますね。)
チームの中に日本を代表する選手のご両親もいて、数々の逸話が面白いですね。
今回はバーベキューやポタリングの話題では無く、別の話。

プロにならないのは、仕方がないと思いますが、ロードレースもプロという立場になりたいと思えるスポーツであって欲しいですよね。

ロードレースは、選手である時間も長くはないので、
短期で稼げないと、とてもじゃないけど目指せませんよね。
普通の社会生活では、のぞけない経験をできたり、好きなことに打ち込める魅力はありますが、
将来を考えると、結局はお金ですかね?

今回はちょっと自分が見てきた、バスプロ業界の錬金術を少し書きましょう。
それって何?とほとんどの方が思うでしょう?
ブラックバスの釣り大会の業界です。マイナーですよね。
しかし、驚くのは賞金額でした。

自分が出場した中で一番多かった賞金額は、年間チャンピオンを決める大会で、
優勝1000万円+300万円のボートでした。
2位でも600万円でしたね。確か40位でも20万円ほどでた思います。
年間戦は、TOP50(50人のエリートツアー)
が年間6戦で、各大会優勝300万円で2位100万円、3位で50万円….
その下のマスターズツアー。僕がいたカテゴリー(300人)も同じ賞金。
さらに東西に分かれたジャパンツアー(各500人)も優勝100万円….
その下に、一般の地方戦があり、賞金は無く商品ですが、年間チャンピオンになれば
最初の年間チャンピオン大会に出れます。
(20年位前の話)

この賞金の出どころですが、3万人いる会員の会報誌年間3500円これだけで、
1億円近くあると思います。
他プロ登録料がTOP50が年間30万円。(メーカーが支払う場合が多い。)
マスターズが15万円、ジャパンプロが5万円です。(このあたりは自腹。)
大会ごとにメインスポンサーの冠が付きます。協賛金は不明。

他に大会以外の協賛は、
各道具に認定ステッカーが貼られ、貼ってないと大会に使用できません。
釣り具はもちろん、魚をすくう網、検量に持ってく袋、ボートに付けるベルト、
申請用紙すべて何から何まで購入です。
スポンサーを降りた例えば、ヤマハのエンジンなどは、
レンタルするヤマハエンジンボートのスッテカーをガムテープで隠す決まりでした。

地元河口湖に大会本部があり、釣り学校の講師、生徒、
専用品を作るメーカー、ショップ、メディア、釣り具メーカー、
、釣り船屋、プロの釣り師などなど、バス村という特殊な村を形成しているほどです。
トッププロは、テレビ、雑誌、講師、釣りガイド、スポンサー料、賞金で2000万位の
年収があります。
そういう人は大体、メーカーと組んでいたり、自分で持っているので、更に年収は
上がるハズです。(サラリーマンプロで年収5000万円という人もいた。)
僕のレベルでも、夏場はガイドと賞金、地方戦の役員、TVの撮影クルー、修学旅行生の釣り教室で30万位は稼げていました。

ロードレースに当てはめると、
会報誌を買わないと、レースに参加できない。
協賛しないメーカーの自転車、道具は、大会に参加できない。
プロはエントリー料を払い、勝者に分配するという感じになるのでしょうか?
ただ、
ロードレースしている人が3万もいるかな?
賞金レースが少ない、
勝つ人が、ある程度決まっている競技で、例えば30万のエントリー料を支払うか?
メーカーも、協賛して利益として戻るのか?
バス釣りの大会は、全国すべて1つの団体がすべて牛耳っているから凄いですね。
取り敢えずは、ロードレース界の天下統一か?

会報誌が成り立つのは、その時の釣り方、ポイントを勝者が投稿するので、
とてもレベルの高いものでした。
もちろん、スポンサード受けている商品は、持ち上げますので、
優勝商品が全国の棚から、消える位の影響力があります。
だから、メーカーも協賛するし、強いプロにはお金を出してまで、使わせようとします。
表彰者は、お立ち台に登るのですが、
その時のインタビューを1人5~10分位与えられて、メーカーの持ち上げと
いかにその商品が優れていたかを語ります。

自転車を始めた頃に驚いたのが、ツールドフランスに出ているチームが、
どのメーカーを使用しているのか、調べるのに苦労したことです。
釣り業界の経験から、道具を選ぶ時、勝つチームの機材を選択しようと思いましたが、
調べないと分からない状態です。
しかも、ぜんぜん選手のリップサービスが無い。

せめて、お立ち台に登ったら、使用している機材のリップサービスをしたらどうかな?
と思います。
例えば、『新作のフレームの進化は、凄いかった。急斜面で明らかに有利だった、
ダンシングも自分だけ伸びているのが分かった。今回はこのフレームだから勝てたんだと思う。
メーカーも本気でサポートしてくれた、すばらしい熱意を感じ、ありがとうと言いたい。
実際乗ってもらいたい、誰でも違いが解るハズだ。』
って、プロが勝った時に言えば売り上げが変わるでしょう。
オイル、タイヤ、ホイール、ウエアすべて、リップサービスできます。
売れた金がまた、スポンサー料としてプロに還元されたら良いなと思う訳です。

バーベキューをしながら昔を(10年位前の話)思い出して、ブログに書いてみました。
誤解なきように後書きしますが、プロにならない理由は、そう聞いたわけではありません。自分の立場ならそう思うだけです。
バスプロ業界も20年前の話で今は、どうなってるか?内情は知りません。

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