S-WORKS TARMAC SL6 DISCインプレ

富士ヒルクライム前日受付の際に、ターマックの試乗をしてきました。
確か、雑誌の企画で2018年の最も高評価のフレームだった気がします。ドグマF10が2位でした。3位は忘れた。

最近乗った車体のなかで、トータルで1番速い車体かも?
登りも、平地も、下りも超絶にバランスがいい。
この車体の前に試乗したのが、サーベロのS5なんですが、登りも普通に登ったので、エアロロードというカテゴリーはもう薄まってくるのかな?と感じました。
普通に登りましたから、でも
このターマックに乗ってビックリ!!です。速っ!! もう一回速っ!!
登りであきらかに速いです。
10%くらいの傾斜もあるのですが、こんなに軽くペダルが回って行くのには、驚きました。
普段F10に乗っていてそう感じるんだから、そうとう速い。

フォークの先端から、リアのディレイラーまで均一な剛性感があります。
ピナレロは、フレーム各所に曲線や凹凸が用いられて、いかにもお金がかかってそうなんですが、
それが、乗り味にも出ていて、中身が詰まっているよう芯があるフレーム剛性なんです。
ターマックや、サーベロS5もそうでしたが、こちらは、筒のようなカーボンの外壁から剛性をとっているように感じます。
どっちが良いという訳ではなく、ピナレロは、それが重さに感じられる時もあるし、ターマックはちょっと安っぽい乗り味と感じることがありました。

平坦ではドグマF10の、高級サルーンに乗っているような、しっとりした振動が、車体との一体感を感じて、半年乗ってる今ですら、良い物に乗ってるな~っと、
思わずニヤついてしまう時もあります。

ターマックの平坦は、それと比べちょっと軽っぽい、空虚な振動が伝わります。
エアロロードのベンジ゙との比べて若干ですが、空気抵抗は違います。
クリテリウムやエンデューロのレースに良いんじゃないか?と思われるかも知れませんが、
先頭で風切って走るって、そうそうないですからね。
ほとんどの時間は他車の後ろに付いている訳だから、
山には行かない!!位の気合がないとベンジよりターマックの方がお勧めです。
サガンなんかもレースでは、ターマックですからね。

平坦から、登りに入った瞬間に、うわっ 回転軽る!!
バランスの良さから来る回転か?とにかく、淀みなく足が回ります。
ダンシングのリズムも非常に取りやすいです。
それは、先ほど書いた、フロントフォーク先端から、リアエンドまで自分の手の内にあるように、隅々までリニアに車体全体を把握できます。
F10だと、この感覚が、剛性の芯によって消されてしまい、フォーク、リアエンド先端の感覚が曖昧になってしまうんでしょうね。
ちょっと感動すら覚える登り味ですね。素晴らしい!!

だんだん慣れてきて、もう一周したくなり、その時に気が付いたのですが、BBの性能はやはり、幅の狭いネジ切のイタリアンより、
ターマックは圧入式のOSBBでしたか?の方が良いですね。
幅の狭いBBが、23cのタイヤのような乗り心地だったら、圧入式は25cや28cのタイヤのような、安定感がありました。
(味は、23cの方があるのでしょうが)
BBは、まったく意識して乗っていませんでしたが、この乗り味はなぜ?と意識してみると、感じることができました。
F10が圧入式でBBの剛性があれば、なお良いんだろうなと思わずにいられませんでした。
(自分で組んでいるので、ネジ切りは簡単で良いのですがね。)
ダンシングの初動、坂の登りだしで、F10に比べて余裕のようなものを感じます。
整備性や音鳴りの問題もあるでしょうが、絶対的な性能は幅広圧入式の方が良いでしょうね。

試乗車は、ディスクでしたが、軽量のリムブレーキ仕様なら更に軽い乗り心地なんでしょうね。
ディスクは、ブレーキが効くと言う潜入感でしたが、特に意識することもなく、普通でした。
私は、ディスクは懐疑的で、無くても良いんじゃないかと思っています。
重い、値段が高い、整備性が悪い、ブレーキフリュードの漏れ、輪行の不便さ、現在あるホイールとの相互性です。
メリットは、雨にいい、リムが痛まない、パッドが減らない、それ位なんじゃないかと思います。
オートバイ時代は、ブレーキングが大好きでブレーキの練習ばかりしてました、コーナーで抜くより、ブレーキで抜いた方がリスクが少ないですからね。
自転車には、その必要性はありませんから。
エアー抜きと交換は練習毎にしていましたね。フリュードがフレームに付いたら、塗装が剥げますからね。注意です。
最初から、ディスクで始めたらホイールの相互性で、リムブレーキの自転車は購入しないだろうから、こちらが主流となるのか?

ほめ過ぎか S-WORKS TARMAC SL6 

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