2018 清水町クリテリウム参加

こちら2016年度の清水町クリテリウムの参戦記になります。↓
http://harubow.webstarterz.com/?p=947
今回は、2016年の雪辱を晴らすべく参加してきましたよ~ (平地だしね。)
このレースの特徴なんですが、約1kmの真っ平で、ただの長方形のコースです。
しかし、裏に隠された秘密を解かなければ、実は勝てないレースでもあるのです!!

それは各有力チームが、密集している地域で、チームの看板が大事なんです。
聞いた話では、東海道の千本松という道路を走る場合に、ローカルルールがあって、
清水町クリテリウムで勝ったチームがその1年優先されるらしいんです。
例えば、
知らないで、トレイン組んで走ってると、
『誰の、許可を取ってトレイン組んでするの?君たち?』
『いえ~誰にも、ここ公道だし、トレイン組んだらダメなんですが?何言ってるですか?』
『清水町クリテで勝ってから言えや!!おうお前ら!!やっちまえ。
レーパン狩りじゃぁ~( `ー´)ノ』
これが、有名な駿河のレーパン狩りってやつですね。
ビーバップハイスクール撮影の地ですからね。

ですので、チームプレーが普通なんです。スプリンターと牽引約とが、しっかり分かれています。
大磯クリテリウムですと、チーム員同士で出場しても、お互いがライバルですし、
お互いに負けたくないじゃないですか?
でも、清水町クリテリウムの場合は、チームプレーをしないと、優勝はかなり難しいです。
通常的にチームポイントのあるレースをしている、全日本実業団自転車競技連盟が運営していますし、JBCFで走っている方が、多い為と思われます。

当チームの作戦ですが、私がスプリンター、
牽引役は今年のJCRC Eクラス年間チャンピオンのYさんです。
私より格が上のような気もしますが?
ちょっと遠慮してしまいましたね。
私『いやいや~Yさんが行けるなら行ってください(^^)/』
Yさん『いやいや~私スプリント力ないので、最後の裏のストレートで私が飛び出しますから、40代さんが、乗ってください。』
Yさん『どのみち、飛び出して逃げますから、着い来れたら来てくださいね。』
作戦は、このゆる~い取り決めのみでした。

もう一つの作戦は、対戦相手のチェックですね。
前回大会と同じようなチームが出ています。
エキップナカムラ、YOUCAN、しおかるび、駿河モンテロッソ、
チームコバリン CC.YOU敬称省略。
まず、間違いなくこの中から、優勝者がでます。ただ誰がスプリンターまでかは、不明です。
当然、彼らをチェックするのですが、VIBA ZAPPEI
隊長 みつさんのお名前があるじゃないですか!?
ブログ界と大磯で有名な方です。初期の頃に大井町クリテリウムで走ったことがあります。
その時のレースで、ラスト2周、溜めていたという脚でぶち抜かれた時に、『強いよこの人!!』
それからブログも注目して、いつも当方のブログよりランキングが上だし、
大磯では、あっという間にエリート昇格。あきらかに私より速いし、勝負勘もある。
初対話は、宮ケ瀬クリテリウムの時に、お互いブログを見てますよ~ な感じだけでしたが、
リスペクトしてました!!
みつさん(みつさんとお呼びします。)を、追ってれば連れて行ってくれんじゃない?
というのも、もう一つの作戦(^_-)-☆

位置取りは、10周回位は10番手付近。周回賞は取らない。
周回賞でバラケルので、もし逃げができれば、乗るか潰す。(まず、逃げは不可能)
以降5番手キープで、鐘が鳴ったら裏ストレートに、3番手~5番手で入る。
裏のストレートで早掛けの選手に乗り、最終コーナーに。
途中まで、ロングスプリントの選手に乗り、ラスト飛び出してスプリントして優勝という作戦。

さて、そろそろスタート。
並び順は、遅れて後ろ。この位置だと、58名も居るので、先頭がカーブに入っている時に、
こちらが、手前のカーブを出たくらいになってしまいます。それは、マズイ。
半周しかローリングしないので、スタートと同時に前に前に。
2周目くらいで、先頭から10番手位の良い位置をキープ。
チーム員のYさんは、どこに位置しているか、この時点では不明。
3周目位から、みつさんが、先頭をダンシングでグイグイ牽いている。

4周目もみつさんがゴリゴリ牽いている。この辺りのラップが一番速いんじゃないでしょうか?
うゎーーー 漢だねー。 でも、ちょっと勢い有りすぎやしませんか?
クリテリウムは、パワーマネジメントだと言っている方なので、余裕ということか?
10周目が周回賞です。
これを取れば、6位に入賞すると同位。というか商品を貰えるので、4位よりも上になります。

まだまだ、余裕の走り中。
周回賞の周、残り5周。
みつさんが、周回賞を取りに行っている2~3名を、強烈なダンシングで
ぶち抜いていく。
かなり、差があったようだけど、あそこから行くか?と。
多分、途中で気が変わったのだろうと思いました。『あら、周回賞とれんな』という感じ。
そうじゃなかったら、もう少し差が無い状態を作るハズなので(笑
(来年は、メンバー揃えてチーム戦しましょう。)
前回の大会の時に、周回賞を取ることを内緒にしていたチーム員に釣られて、
飛び出してしまい、そのつらさを知ってますので、みつさんは、もう終わったな(^^)/。
そして、私の作戦の1つも消滅したな(^^)/

周回賞争いも終わり、
私は、というと常に10番手以内、先頭付近にいて、先頭に出てしまった時は、
力を入れて踏みませんでした。
その辺、姑息というか、スミマセン。
なかなか抜いてくれないので、結果前にいる時間も長かったのですがね。
誰かが、被せて抜いてきたら、踏んで付いて行くという感じでした。
ほぼ皆さんディープホイールですが、我がzipp相変わらず優位。速いです。
先頭付近に行ってしまう。


ちょっと、踏むとツツーーーと前車に吸い込まれます。勢い余っているので、
ブレーキをするのが勿体ないから、前に出てしまう。
今年は、チューブも40gのTubolitoですからね。コーナーの立ち上がりが楽です。
ギアも54-12丁に変えてあるので、一踏みで進みます。
タイヤは、コンチネンタルTT。ピレリのTTを使用予定でしたが、直前で売れてしまった。
チェーンは、新品に変えて、ベルハンマーのオイル、トヨタモールディングステッカーに、
ワンピース、エアロヘルメット、エアロシューズカバー。
機材に関しては、抜かり無しです。
ブログを書いている今、思い返してもDi2は、欲しい場面は無いですね。あれば楽では、あるだろうが、コーナーに入る手前で1段落として、加速時に1段上げるだけでした。

さて、残り4周。
ここからが、いよいよ本番です。
ちらほらと、チーム戦を仕掛けるべく、チームジャージの方が先頭付近に集結してきています。
単独で走る無地のジャージの方達は、下がって少なくなります。
何か、ぞわぞわっとします。
やっぱり踏み方も綺麗で、態勢が低いんですよ、直観で強いなと解ります。
私のパワーマネジメントは、まだ余裕を感じています。
ほぼ脚は使っていなくて、心肺のダメージもありません。いけるか!?

残り3周。
スプリンターでは、無い方が単発で飛び出そうとするのですが、私や先頭に陣取っているチームの方が、抜かれたら、後ろに付くので、逃げはできない雰囲気です。
逃げのチェックをしているので、若干不利か?

残り2周。
この辺りから、逃げのチェックで脚のダメージがジワジワと出てきました。
息も若干苦しくなってきた。
サイコンは、走行中まったく見ていないのですが、ペースUPして来たのかも知れません。
チーム員のYさん、見えていないですが…
クリテリウムの場合、サイコンを見るより周囲の選手の力量を計ることが、大事な気がします。

最終ラップ
いよいよジャンが鳴ります。
私の位置は5番手位。良い位置です。
裏ストレートで、かならず早駆けする人がいるだろうから、乗っかるまで。
鐘がなってから、若干速度が上がった気がします。
私もいよいよ踏みます。脚には来てまが、もうラストラップです。
最終ラップの裏ストレート!!
ここで、ロングスプリンターに影から乗るつもりです。
それがですよ。あれっ 前に誰もいないんですけど?
何で、私が先頭に居るのかな?誰か教えて?
やっべ~ 踏んで良いのか、イヤ絶対踏んだらダメだ。ここが、一番焦ったが、踏まない。
今こそカモーーーーン。チーム員Yさん カモーーーーン。

出番ですよ~ うーん来ないよね…. うん。そう思ってた(^^)/

裏ストレートも2/3を過ぎた頃。
いよいよ、最終章です。
実力のあるチームが動き出します。
青いジャージが2枚。右奥からかなりの速度差で抜いてきます。
そして、すぐ横をオレンジのジャージが1人。ここでちょっと後ろが空いていたので、
入ろうとしたけど、『横にいます』と。
流石にここには、入れない。最終コーナー手前で、5位。
それと、ストレートで速度差のある抜かれ方をしたので、
埋める為に、脚を使いかなり来た。ダメージ大。
(うまい抜き方だっと。としか言いようがない。)
青2枚とオレンジ2枚は、すでに私のことは、眼中になく優勝争いの様子。『くそ~!!』
この辺の時間の濃密なこと、1秒が5秒位に感じます。
周囲の距離と力量、自分の位置取りと、ダメージをフル回転で見極めます。

最終コーナー
青いジャージの方がインから入ってきます。が、オーバースピードだと分かります。
自分もギリギリの速度で入ってますから。
コーナーの走り方ですが、
バンクが一番深い所を過ぎた瞬間に漕げる速度。これが基本になります。
自転車の集団走行の場合は、
もしイン側に入ったら、ブレーキで速度を落とし、インターバルを掛けないとなりません。
イン・イン・インです。
アウト、イン、アウトですと、周囲を引っかけてしまうので、ご法度です。
青い方は、そのまま、壁まで行ってバランスを崩して転倒してました。
そもそも、曲がり切れない速度という。アブね~
神経がMAX集中しているので、転倒の様子がスローモーションのようです。
ブレーキは、かけないものの、漕ぎ出しが2秒遅れました。

ゴール前
青い選手が1人、10m先で、もがいています。差がジワジワ広がっているようです。
これは、地脚が1枚も2枚も上の選手だな。
それを追っている2名が見えますが、これも既に追いつくには厳しい。
となると、4位~6位か!!
私も、いよいよもがきますが、体というか脚がやばい。
痛いです。脳がやめろと言っています。
既にこんなに痛くて、まだ踏んでも大丈夫かな?そう思いました。が、
のんでいたクレアチンが効いているハズ。
54丁をもってしても、前を抜けない。
しばらくすると、(しばらくは3秒位だけど)後ろからも来た!!
斜め後方から来ているのが、目に入りました。痛いけどしょうがない。もう踏むしかない!!

もう後2秒は、踏めない。もうダメだ!!って所で、ゴーーーーール!!
何とか、表彰は確保。
がんばったよ俺。しょうがない。

ウェ~イ!!5位表彰(^^)/
みつさんと握手を交わして、称え合います。
皆同じ年代なので、ロードの競技をやっている以上、このメンバー達と色んな大会で、顔を合わせるのか!!濃密な時間をありがとう。

チーム員のYさんも、『来年こそは連れて行きます!!』
と力強く宣言。
作戦は、既に固まった!!

また、1年後にここで、合いましょう(^^)/

家に帰ったら、サプライズケーキが!!ありごうございます!!そういえば嫁は、安定の優勝。
一昨年の清水町に出たドグマです。

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