リムブレーキからの乗り換え、ディスクブレーキ(油圧) インプレ 乗り換え時の注意点

身体が軟弱な為、敏感ちゃんの私が、ディスクブレーキに乗り換えて気が付いた所を書いて見たいと思います。

機材は、(アルテグラ)Di2 ST-R8070に、デュラのキャリパーにRT-MT900 140mm デス。
機材に関しては、中古にて購入しましたので、そのまま使用しています。

因みにアルテグラのレバーとデュラのレバーは、ハンドルがカーボンで、物理的にレバーが軽いこと以外は、
差を感じません。特に電動は値段を考えるとアルテグラで良いんじゃないか?
と思います。(春先の雨のレースなら、レバーが冷えない分若干違うかも知れません。)

ブレーキディスクは、軽量化を期待して140mmにしたのでしょう。RT-MT900もフィンガ少ない分軽いのでしょう。イエーツ、アラフィリップ、サガンが使用して一時流行りましたね。

最初に使用していたパッドは、L03A フィン付レジンパッド (L02Aより40%高い耐久性)
これが、全然効きません。

リムブレーキの仕様は、ZIPPのnsw(溝切り)にZIPPのブレーキシュー(カーボンパッドで最高に柔らかい。)でした。
リムの方が明らかに効きます。

 

すぐに、L04C フィン付メタルパッドに交換しました。

乗り換え時の注意点 1
140mmのローターを使用するなら、L04C フィン付メタルパッド が同じくらいの効きになります。
フルブレーキも試しましたが。効きすぎてタイヤロックはありません。リムブレーキではロックしたので、若干こちらの方が効きは弱いです。
メタルの方が減りが早い、ディスクへの攻撃性があると言われますが、諦めましょう。
耐久性重視なら、ディスク径を160mmに変えて、レジンパッドを入れると言う方法もあります。

乗り換え時の注意点 2
ホイールは、COSMIC SL 45 DISC で、リムハイトは45mmですが、明らかに風で振られる場面が増えました。
58mmよりも、煽られます。
最初は、ホイールの性能差ではないかと思いましたが、とは言ってもリム形状は、まぁ同じじゃないですか?
となると、ディスクが風を受けて煽られるのでは?
(プロがRT-MT900を使うのは、横風の事もあるのか?)
と思うようになりました。リムで55mm~60mmで、怖いと感じる方(体重の軽い方)は、ディスクなら、もうワンランク落として、
50mm~45mmにしておいた方が良い気がします。
160mmディスクなら、もっと煽られのでしょう。

敏感ちゃんだから、気が付いた点
(バイクレース時代、サーキットがブレーキで抜くコースなので、ブレーキ好きと言事もあります。)


リムは、高速域では、柔らかく効き始め、低速域では、しっかり食いつく2字曲線を描くような効き方をします。
対して、ディスクブレーキは、高速域も低速域も効き方が一定です。
安定しているとも言えますが、リムから乗り換えた場合は、最後の食いつきに不満を覚えるでしょう?(敏感ちゃんだけかも?)
特に、止まるような場面では、ディスクブレーキは、止まらず流れて行ってしまうような感覚がしてしまいます。
理由は、リムのカント調整です。
ブレーキ面に対して、パッドは斜めにセットしてありますので、ブレーキレバーを握る、最初に1/3位がブレーキ面に接触する。
そのまま掛けていく、2/3になる、最後は全面が接触する。更に握ると、ゴムが変形して抑え込む。
素晴らしく、ファジーじゃないですか?人間の感覚とリンクします。

もう一点あります。ディスクはブレーキを掛けた後に、解放すると、バネで戻りますが、このバネが脆弱です。
ポンピングまでいかなくても、当て掛け、緩める、本掛けを、0.5秒間に行った場合に、本掛けと、当て掛けの感覚が違います。
多分、バネが弱く、最初の位置に戻りきっていないのでしょう。
刹那の感覚で、パッドを見失います。これが、じわじわ気持ち悪い。
最初は、整備不良とか、エアー噛みを疑いましたが、システムに問題アリと思いました。
バイクの場合は、ハンドルの上部にブレーキリザーバータンクがあり、空気が入っています。
ロードバイクの場合は、ブレーキホースが真空状態にありますので、ブレーキフリュードの反応が鈍いのです。
1回目の掛け位なら、気になりませんが、掛けた時のオイルの逃げがありませんので、どうしても2回目の掛けは鈍くなります。
ここまで、感じる意味はないでしょうが、バイクレースの場合は、10コーナーでコンマ0.02秒遅れたら、最終的にスリップストリームに入れない10m位の差になってしまうので、シビアです。
ロードバイクは、輪行があるので、ブレーキホースは真空にしておかないと、自転車を逆さまにできないし、不便が多いのでしょう。

やっぱり、ディスクって重いよね。 当たり前か….。

ディスクのメリット!!
カーボンディープが常用可能。
この後、釣りのブログを書きますが、普段練習用に重くて感度の悪い竿を使い、本番は超高感度の竿を使うとか、無いよね。
ゴルフ、テニス、バトミントン、スキー、スノーボード等、カーボンを使うスポーツがありますが、
道具とは、普段から体に馴染ませるものだと思います。ブレーキによる痛みを気にしなくて良いことは、ディスクのメリットかと思います。

整備は、ディスクは最初は面倒。一旦組めば、パッド交換はワンタッチだし、ワイヤーが伸びないので引きシロの調整も要らない。
オイルの交換は、ブラケットカバーに影響ありそうな感じはするが….。1年に1回でイイなんじゃないかな?
リムは、カント調整が必要だし、ワイヤーの伸び調整も必要。

レース等の移動が手間だよね。まだ、怖くて自転車を逆さまにしていません。先ほど書いたように、理論上問題ないハズですが…。
キャリパーに挟んだり、ローターの保護も必要になるし、後輪の取り付けは、毎回緊張する。

スルーアクスルの耐久性って?
スペシャライズドのネジピッチは1mmなので、
目が細かいです。舐めそうです怖い。
頻繁に、移動、ローラーセット、整備をしていると、そのうちネジ山が削れそうです。
削れてから、締めこむとフレーム側のネジ山も削れていきそうです。
特に後輪は、チェーンに引っ張られていますから、外す際に斜めに力が入ってしまいます。
また、リムのクイックと比べ、スルーアクスルは、ねじ込むので、剛性感があると言われますが、ほぼ感じません。リムの自転車は、ドグマF10でしたが、ここは、感じませんね。

リムブレーキの雨の日の効きに関しては、水の膜を切ってから効き始めるので、一瞬の空白時間が怖いです。
特に、密集したクリテリウム等では、扱いにくいです。
ただ、zippのnswや、エグザリット、プラズマ電解酸化処理であれば、それほどの恐怖は感じませんので、
引き分けかな?

クリンチャーでラテックスや軽量チューブを使う場合は、ディスクが圧倒的に有利です。
以前、富士チャレと言うレースで、富士スピードウェイの下り、80km位でるのですが、1レースで2回パンクしました。
真夏日で、路面温度50度。タイヤ内のエアー温度が一気に上がり、ディープホイールのエクステンダーの継ぎ目が、
空気の圧力で変形してエアー漏れを起こしました。
富士スバルラインを何度も下っても大丈夫でしたので、路面温度が影響したと思っています。
軽量チューブと言えど、熱で溶ける、爆発等は、無いんだなと妙に納得した出来事でしたが、まずは、バルブ周りがエアー膨張でやられます。
その後、接着剤で伸びたバルブを補強したら、1年ほど使えました。
ディスクなら、その心配は要らないでしょう。

ディスクは、擦れた鳴きがあると聞きますが、多分、整備がしっかり出来ていない可能性が高い。
もう一つ、シマノは1.8mmパッド厚で、スイストップは、2mmだから、鳴りやすいというのも、関係ありません。
先程も書いたように、掛けた後には、バネでピストンが所定の位置に戻るシステムなので、
1.8mmだろうが、2mmだろうが、ディスクパッドから、ブレーキパッドは、一定間隔で離れます。

鳴きがあると言う事は、ディスクローターとキャリパーが離れ切らない。
ディスクパッドが歪んでいる。
キャリパーが斜めに装着されてる。
ピストンが戻らない。
と言う事です。ほとんどが、キャリパーが真っ直ぐに装着されていないと思われます。
まず、セットしたら、(この時点でキャリパーのネジは締めない。)カチカチとブレーキを掛けから、その位置からキャリパーがズレにように
細心の注意を払い取り付けます。
まずは、普通の5mmレンチで優しく仮止め。(ネジがタッチするかしないかぐらい。)
複数付けのネジはトルクレンチが必須です。
同じトルクが大事で、人間の感覚では、1本はOKですが、1本締めるともう片方が浮きます。
今度は、そっちを締めると、先ほどのネジが浮きますので。

赤い線の順番に、キャリパーがセンターから動かない様に締めて行きます。
これで、まったくダンシングしても、擦れはありません。
チェック方法は、
ディスクの下側から、ライトを当てれば、隙間が均等か確認できます。

各メーカーのトップグレードがディスクのみ発売ですので、次の買い替えは、ディスクになるのでしょうか?
体格の大きい海外の方には、ディスクの方が良いかな?
パワーがあるし、下りでブレーキを掛け続けてもOKと言う安心感がありますね。体格が良いので、ディスクの重量も影響が少ないでしょう。
路面の良い、日本で体重が50km前後の方なら、リムの方が良いのかな?
女性だったら、カーボンリムでも下りで掛けまくっても、私は大丈夫じゃないかと思いますが、どうでしょう?

参考になれば、幸いです。

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